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綱島西レディースクリニック

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感染症

性感染症・かゆみ・帯下(おりもの)異常について

デリケートゾーンのかゆみや、おりものの変化はありませんか?
デリケートゾーンのかゆみやお りものの変化は、多くの女性が経験する身近なお悩みの一つです。
 
原因は膣炎やホルモンバランスの変化のほか、性感染症(STI)が関わっている場合もあります。性感染症は決して特別な病気ではなく、どなたにも起こり得る身近な感染症です。
 
感染していても症状がほとんどないことも多く、気づかないまま過ごしているケースも少なくありません。「いつもと様子が違う」「少し心配」という方は、一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。早めの検査と適切な治療が大切です。

■ このような症状はありませんか?
1. おりものの変化
・おりものの量が急に増えた
・黄色や緑色っぽいおりものが出る
・白くポロポロとしたおりものが出る(カッテージチーズ状・酒かす状など)
・においがいつもと違う、強くなった
・おりものに血が混じる
 
2. デリケートゾーン・その他の症状
・強いかゆみがある
・外陰部や膣の周囲に痛み・ヒリヒリ感がある
・排尿時に痛みやしみる感じがある
・性交時に痛みを感じる
・性器やその周辺にイボ、水ぶくれ、ただれがある
・足の付け根(鼠径部)のリンパ節が腫れている

⚠️ 注意 
これらの症状は、性感染症以外の婦人科疾患(カンジダ膣炎、細菌性膣症、ホルモンの変化など)が原因の場合もあります。気になる症状やご不安がある方は、安心してお早めにご受診ください。

主な性感染症・疾患一覧

・クラミジア感染症(クラミジア頸管炎)
・淋菌感染症
・カンジダ外陰炎・膣炎
・性器ヘルペス
・尖圭コンジローマ
・トリコモナス膣炎
・梅毒
・HIV感染症(エイズ)
・ウレアプラズマ感染症

各疾患について

■ クラミジア感染症(クラミジア頸管炎) ■
日本で最も感染者の多い性感染症です。女性では無症状またはごく軽い症状しか出ないことが多く、気づかないまま放置すると卵管炎や骨盤腹膜炎に進行し、不妊や子宮外妊娠の原因になることがあります。
 
・症状:多くは無症状。初期に透明なおりものが増えることがある。オーラルセックスで咽頭に感染することも多い。
・検査:子宮の入り口(子宮頸管)から綿棒で検体を採取し、PCR検査を行います(痛みはほぼありません)。
・治療:抗生物質(抗菌薬)の内服。
・治癒判定:治療終了から2~3週間以降に再検査を行い確認します。

■ 淋菌感染症 ■
クラミジアの次に多い性感染症で、同時感染も少なくありません。当院ではクラミジアと合わせて検査することをおすすめしています。
 
・症状:女性では無症状のことも多いが、排尿時の痛みや粘液・膿のようなおりものが出ることがある。
・検査:子宮頸管からPCR検査(痛みはほぼありません)。
・治療:抗生物質の点滴を1回行います。
・治癒判定:治療終了から2~3週間以降に再検査を行い確認します。

■ カンジダ外陰炎・膣炎 ■
カンジダという真菌(カビの一種)が増えることで起こります。性行為がなくても発症し、体調や免疫の変化で繰り返しやすいのが特徴です。妊娠中も起こりやすくなります。
 
・症状:強いかゆみ、ヨーグルト状・カッテージチーズ状のおりもの、性交時の痛み。
・検査:おりものを採取して培養検査(視診のみで診断がつくこともあります)。
・治療:抗真菌薬の膣錠と外陰部への塗り薬。

■ 性器ヘルペス ■
単純ヘルペスウイルスによる感染症です。一度感染すると体内に残り、体調不良時に再発することがあります。
 
・症状:外陰部に水ぶくれや潰瘍ができ、強い痛みを伴う。排尿困難や歩行困難になることも。発熱や鼠径部リンパ節の腫れを伴う場合あり。
・検査:病変部を綿棒で拭ってウイルス検査(視診や症状で診断がつくことも多い)。
・治療:抗ウイルス薬の内服(軽度や再発時は塗り薬を使用することもあります)。

■ 尖圭コンジローマ ■
ヒトパピローマウイルス(HPV)の特定の型が原因です。
 
・症状:外陰部や膣内にイボができる。ニワトリのトサカやカリフラワーのような表面が特徴。痛みやかゆみはほとんどないが、放置すると増えることがある。
・検査:視診が基本。
・治療:塗り薬、または摘出・焼灼などの処置。イボが完全に消えた時点で治療完了(再発することもあります)。

■ トリコモナス膣炎 ■
トリコモナス原虫による感染症です。性行為以外にもタオルや下着、浴槽などを介して感染することもあります。
 
・症状:感染者の20~50%は無症状。黄色~黄緑色・茶色っぽい泡状のおりもの、強い悪臭、かゆみ・痛みなど。
・検査:膣分泌物の顕微鏡観察や培養検査。
・治療:抗原虫薬の内服と膣錠を併用。

■ 梅毒 ■
近年、感染者数が増加傾向にあり注意が必要です。適切に治療しないと病期が進み、全身に影響を及ぼすことがあります。
 
・症状:
   第1期(感染後約3週間):痛みのないしこり(硬性下疳)やリンパ節の腫れ。自然に消えることもある。
   第2期(感染後1~3ヶ月):発熱や倦怠感とともに、手のひら・足の裏・全身に発疹。
   それ以降:皮膚や骨、神経、心臓などに影響が出る場合がある。
・検査:採血で抗体を調べます(感染直後は検出されないことがあるため、時期をあけて再検査する場合があります)。
・治療:ペニシリン系抗生物質の内服または筋肉注射(アレルギーのある方は事前にご相談ください)。

■ HIV感染症(エイズ) ■
免疫機能を徐々に低下させるウイルス感染症です。早期発見・治療により、健康な方と変わらない生活を送ることが可能です。
 
・症状:感染初期(2~4週間後)に風邪に似た症状が出ることがあるが、長い無症状期間が続くことも多い。
・検査:血液検査で抗体やウイルスを調べます。
・治療:抗HIV薬(ART療法)を継続して内服します。

■ ウレアプラズマ感染症 ■
微小な細菌による感染症です。症状がないことも多く、近年検査で見つかるケースが増えています。
 
・症状:ほとんど無症状。帯下の増加、外陰部の腫れ・かゆみ、軽い排尿時痛などを伴うことがある。不妊や子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患(PID)との関連も報告されている。
・検査:膣分泌物の培養、PCR検査。
・治療:抗生物質の内服。症状や状況に応じて治療の必要性を判断します(1回の治療で除菌しきれない場合は薬を変更して再治療することもあります)。