子宮がん検診
子宮頸がんは、定期的な検診によって前がん病変や早期にがんを発見できる可能性が高い病気です。
横浜市の公的検診(子宮頸がん対象)は年齢によって 2年または5年ごとの受診となりますが、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症などは子宮頸がん検診だけでは見つけることが困難です。
そのため、当院では1年に1回程度の婦人科検診(子宮頸がん検診+経膣超音波検査)をおすすめしています。
■ 当院の子宮がん検診
当院では、患者さんの状況に合わせて以下の診療に対応しています。
・横浜市子宮がん検診
・子宮がん検診の精密検査(二次検査)
・症状がある方の保険診療
・一般の子宮がん検診(自費・人間ドック)
■ 症状がある方は「保険診療」になります
次のような症状がある場合は、検診ではなく保険診療での詳しい検査を行います。
また、すでに検診で経過観察中の方もこちらに該当します。
・不正出血/閉経後の出血
・おりものの異常
・下腹部痛
・月経異常
■ 子宮頸がん検診のみでわかること
・子宮頸がん
・子宮頸部異形成(子宮頸部の前がん病変)
・大きな子宮筋腫や卵巣腫瘍
⚠️ 以下の病気は子宮がん検診だけでは十分に評価できません
・子宮体がん
・卵巣がん
・小さな子宮筋腫、卵巣のう腫
・子宮内膜症
■ 超音波検査を追加するメリット
婦人科では、経膣超音波検査は最も基本的で重要な検査の一つです。
超音波検査を追加することで、以下のような状態を画像で詳しく確認することができます。
・子宮筋腫
・卵巣腫瘍
・子宮内膜症
・子宮内膜肥厚 など
※横浜市子宮がん検診には含まれていない検査ですが、より安心して婦人科検診を受けていただくために追加で受けられることをおすすめしています。
■ 子宮体がん検査について
子宮体がん検査(子宮内膜細胞診)は、すべての方に必要な検査ではありません。
次のような場合に必要となることがあります。
・不正出血がある
・閉経後の出血がある
・超音波検査で子宮内膜の異常が疑われる
医師が診察・超音波検査の結果をもとに判断し、ご相談のうえ実施します。
・子宮頸部細胞診
子宮の入り口を専用のブラシでこすり、細胞を採取します。
子宮頸がんや前がん病変を調べる検査です。
・婦人科内診
子宮や卵巣の大きさ、圧痛の有無などを確認します。
・経膣超音波検査
超音波プローブを膣内に挿入し、子宮や卵巣を観察します。
小さな子宮筋腫や卵巣のう腫なども確認できる検査です。
・子宮体がん検査(子宮内膜細胞診)
細い器具で子宮内膜の細胞を採取します。
多少の痛みを感じることがありますが、痛みの程度には個人差があります。
■ 検査時間・結果について
・検査時間:約5分
・結果が出るまで:約2週間
・結果の確認:結果説明のため、後日改めて再診(ご来院)をお願いしています。
当院では、横浜市子宮がん検診を実施しています。
子宮頸がんは、初期にはほとんど自覚症状がありません。
定期的な検診を受けることで、前がん病変や早期の子宮頸がんを発見できる可能性が高まります。
★ 2025年1月から検査方法が変わりました
2025年1月より、30〜60歳の方を対象とした横浜市子宮がん検診は、HPV検査単独法へ変更されました。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんの原因となるウイルスです。
これまでの子宮頸部細胞診に代わり、HPVへの感染の有無を調べることで、より効率的に子宮頸がんのリスクを評価する検査となりました。
・検査方法はこれまでと同じです
専用のブラシで子宮の入り口(子宮頸部)を軽くぬぐって検体を採取するため、検査による痛みや負担は従来とほとんど変わりません。
HPV検査が陰性で症状がない場合は、次回の検診は5年後となります。
なお、不正出血やおりものの異常など症状がある方は、横浜市子宮がん検診の対象ではありません。
保険診療で詳しい検査を行いますので、ご相談ください。
■ 対象となる方と検査内容
20〜29歳・61歳以上の方(子宮頸部細胞診)
30〜60歳の方(HPV検査単独法)
■ ご予約・受診時の注意事項
・生理中や出血がある日は正確な検査ができないため、なるべく月経期間を避けてご予約ください。
・HPV検査対象の方は、横浜市から送付されたバーコードシールを必ずお持ちください。
・不正出血、おりものの異常、下腹部痛などの症状がある方は、保険診療での診察をご案内いたします。
■ 料金について
| 検査方法 | 対象年齢 | 費用 |
|---|---|---|
| 子宮頸部細胞診 | 20〜29歳、61歳以上 | 1,360円 |
| HPV検査単独法 | 30〜60歳 | 2,000円 |
子宮がん検診で「要精密検査」や「異常あり」と判定された場合は、必ず精密検査を受けましょう。
異常があったからといって、すぐに子宮頸がんというわけではありません。
多くは前がん病変や軽度の異常であり、精密検査によって治療が必要かどうかを判断します。
当院では、子宮がん検診の二次検査(精密検査)にも対応しております。
・HPV検査
・コルポスコピー(拡大鏡による観察)
・子宮頸部組織診(組織検査)
※他院で子宮がん検診を受けられた方は、検診結果をご持参ください。
■ コルポスコピー・子宮頸部組織診とは
子宮頸部細胞診で異常が認められた場合、異常の程度や治療が必要かどうかを詳しく調べるために行う検査です。
コルポスコピーは、専用の拡大鏡(コルポスコープ)を用いて子宮頸部を数十倍に拡大して観察する検査です。
異常が疑われる部分があれば、その部位から約1mm程度の組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。
これを子宮頸部組織診といいます。
組織診により、病変の有無や程度をより正確に診断することができます。
■ 検査当日の注意事項
・生理中は検査ができないため、月経期間を避けてご予約ください。
・予約日に生理が始まった場合は、できるだけ早めにご連絡ください。
・検査後は止血のためタンポンを挿入します。3〜6時間後を目安にご自身で抜いてください。
・少量の出血が2〜4日程度続くことがあります。月経2日目程度以上の多量の出血がある場合は、当院へご連絡ください。
■ 検査後の過ごし方
・検査当日と翌日は、できるだけ安静にお過ごしください。
・激しい運動や長時間の外出はお控えください。
・飲酒はできるだけお控えください。
・入浴はシャワーのみとし、湯船には入らないでください。
・検査後1週間は性交渉をお控えください。
■ 検査結果について
組織検査の結果は約2週間で判明します。
結果説明のため、再度ご来院をお願いいたします。