妊娠中は胎児の成長と母体の健康維持のために、普段よりも栄養バランスを意識することが大切です。
■基本的な考え方
・「2人分食べる」ではなく「バランスよく+質を重視」
カロリー過多や偏りに注意しながら、必要な栄養素をしっかり補う。
・5大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル)をバランスよく摂取。
・水分補給も大切(カフェイン・糖分が多い飲料は控える)。
■代表的な栄養素(これだけではありません)
1.葉酸
・神経管閉鎖障害の予防に妊娠初期は特に重要。
・食材:ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、いちご、サプリ(医師推奨量を守る)。
2.鉄分
・妊娠中は貧血になりやすい。
・食材:赤身肉、レバー、ひじき、大豆製品、ほうれん草。
・ビタミンCと一緒に摂ると吸収率アップ。
3.カルシウム
・胎児の骨や歯の形成に必須。
・食材:牛乳、ヨーグルト、小魚、チーズ、小松菜。
■注意したい点
・カフェイン:コーヒー・紅茶・緑茶・チョコレートなどは摂りすぎ注意。
・アルコール:胎児に悪影響が出る可能性があるため控える。
・ビタミンA(レチノール)過剰摂取:レバーやサプリでの過剰摂取に注意。
・生もの:食中毒やトキソプラズマ感染予防のため、生肉・生魚・ナチュラルチーズは避ける。
・塩分・糖分の摂りすぎ:妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクになるため控えめに。
この残暑の中で塩分の摂取も必要ではあります。何事も「摂りすぎ注意」という事を意識して安全に栄養補給していきましょう。
院長 篠崎